財団設立・概要
公益財団法人戸田育英財団は、昭和55(1980)年、当時戸田建設株式会社の会長・二代戸田利兵衛の強い意向を受けて、翌年の同社創業100周年記念事業のひとつとして設立準備が始まりました。そして氏の私財並びに戸田建設からの寄附を基に、昭和56(1981)年6月19日、「財団法人戸田育英会」の設立が茨城県より認可され、氏の出身地である茨城県下の大学、高等専門学校、高等学校の学生・生徒に対する奨学事業を行う公益法人として活動を開始しました。 残念ながら、氏はこの「戸田育英会」の設立を見ることなく、直前3月に死去しましたが、同社の戸田順之助が理事長に就任し、その遺志を受け継いで、現在に至るまで財団の事業運営に努めてきました。
当財団は奨学事業の範囲を茨城県一県から全国へと展開させるべく準備を重ね、また事業拡充の裏づけとなる財団の資産拡充に努めた結果、平成5(1993)年3月24日、文部省(現文部科学省)より全国の生徒並びに学生を対象に事業を行なう公益法人としての認可を得て、名称を現在の「財団法人戸田育英財団」と改めました。そして今般の公益法人改革に伴い、より公益性の高い事業活動を目指すべく内閣府へ移行認定申請をした結果、平成24(2012)年3月1日に「公益財団法人戸田育英財団」として新たなスタートを切り現在に至っています。
当財団設立の目的及び事業内容は、財団法人の基本的事項を定めた定款において次のように定められています。
戸田育英財団定款(第3条 目的) この法人は、大学、高等専門学校の学生又は高等学校の生徒で成績優秀、品行方正でありながら、経済的理由により修学が困難な者に対し、奨学援助を行なうことによって社会に有用な人材を育成するとともに、併せて大学等における建築学、土木工学に関する研究への助成を行なうことによって、学術研究の発展に寄与することを目的とする。 |